WEBマーケティング「近くでランチ」「駅名+居酒屋」――お店を探すお客様の多くは、スマートフォンでGoogle検索やGoogleマップを開きます。そこで最初に目に入るのが、地図と一緒に並ぶGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報です。
ホームページやSNSに力を入れていても、マップ上の営業時間が古かったり、写真が数年前のままだったりすると、それだけで来店の機会を逃してしまうことがあります。本記事では、飲食店のオーナー・店長の方向けに、Googleが公式ヘルプで示している内容をもとに、ビジネスプロフィールとクチコミ運用の見直しポイントを7つに整理しました。専門知識がなくても、今日から確認できる内容です。
Googleマップでの表示順は何で決まる?公式の「3つの要素」
まず押さえておきたいのが、マップや検索の「ローカル検索結果」の表示順についてGoogleが公式に説明している考え方です。Googleのヘルプでは、ローカル検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」に基づいて表示されるとされています。
- 関連性:検索された言葉と、ビジネスプロフィールの内容がどれだけ合っているか
- 距離:検索している人の場所から、お店までの距離
- 知名度:お店がどれだけ広く知られているか(お店にリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数なども参考にされる)
このうち「距離」はお店側では変えられません。一方で「関連性」と「知名度」は、日々の情報更新やクチコミへの向き合い方で改善できる部分です。また、Googleはランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと明記しています。「お金を払えば必ず上位表示」とうたう営業には注意しましょう。

飲食店が見直したい基本情報4つ
Googleのヘルプでは、「ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなる」と説明されています。逆に情報が不正確だと、お店の近くで関連する言葉が検索されても表示されない場合がある、とも書かれています。まずは次の4点から確認してください。
1. オーナー確認を済ませているか
マップ上にお店の情報があっても、オーナー確認をしていないと自分で編集や返信ができません。Googleは、オーナー確認によって検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなるとしています。開業時に誰かが登録したまま、ログインできるアカウントが分からなくなっているケースも少なくありません。「誰のGoogleアカウントで管理しているか」を店内で共有しておくことが、すべての出発点です。
2. 営業時間と「特別営業時間」
飲食店で特にトラブルになりやすいのが営業時間です。「マップでは営業中だったのに、行ったら閉まっていた」という体験は、お客様の不満やマイナスのクチコミにつながりがちです。通常の営業時間に加えて、年末年始・お盆・臨時休業・貸切などは「特別営業時間」として登録できます。ランチとディナーの間の中休みやラストオーダーの時間も、実態と合っているか確認しましょう。
3. ビジネスの種類(カテゴリ)
「関連性」に直結するのがカテゴリ(ビジネスの種類)です。たとえば「居酒屋」なのか「焼き鳥店」なのか「和食店」なのかで、どんな検索にマッチしやすいかが変わります。お客様が実際にどんな言葉でお店を探しそうかを考えて、お店の実態に合った種類を選んでください。実態と違うカテゴリを並べるのは逆効果になりかねません。
4. 属性(駐車場・Wi-Fiなど)
Googleのヘルプでは、駐車場やWi-Fiの利用可否などの「その他の詳細情報(属性)」の入力も勧められています。テイクアウトの有無、予約の可否、座席の種類、支払い方法なども、お客様がお店選びで気にする情報です。「行ってみないと分からない」を減らすほど、選ばれやすくなります。
写真は「今のお店」を伝える最大の材料
飲食店にとって、写真はメニュー表以上の役割を果たします。Googleも、写真や動画を使って商品やサービスを紹介したり、お店のストーリーを伝えたりできると案内しています。
見直しの際は、次のような写真がそろっているかをチェックしてみてください。
- 外観:初めての方が迷わないよう、看板や入口が分かる写真
- 店内:カウンター・テーブル・個室など、席の雰囲気が伝わる写真
- 料理:看板メニューや季節のメニューなど、今提供している料理の写真
- 人:スタッフや調理の様子など、お店の人柄が伝わる写真
お客様が投稿した写真は自然と増えていきますが、お店側が意図して見せたい写真は自分で載せるしかありません。メニュー改定や改装のタイミングで写真も入れ替える習慣をつけると、情報の鮮度を保ちやすくなります。
料理や店内の写真を複数並べて見せたいときは、画像結合ツールで1枚にまとめることもできます。
クチコミ運用で「やってよいこと・いけないこと」
クチコミは「知名度」の要素にも関わり、Googleのヘルプではクチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ローカル検索結果のランキングが高くなると説明されています。ただし、増やし方を間違えると逆効果です。Googleマップのクチコミには公式のコンテンツポリシーがあり、違反するクチコミは削除の対象になります。
禁止されている主な行為
Googleのポリシーでは、お店側の次のような行為が禁止されています。
- クチコミの投稿と引き換えに、割引・無料サービス・金銭などの特典を提供すること(「クチコミを書いたら1ドリンク無料」などもこれに当たります)
- 否定的なクチコミの修正・削除と引き換えに特典を提供すること
- 否定的なクチコミの投稿を妨げたり、肯定的なクチコミだけを選んで集めたりすること
- その場で評価やクチコミを書くよう要求・強要すること、特定の内容を書くよう依頼すること
- スタッフに一定数のクチコミを集めるよう求めること
- 従業員や家族など、利害関係のある人による投稿
「満足したお客様にだけ声をかける」「スタッフにノルマを課す」といった、現場で善意からやってしまいがちな行為も含まれている点に注意が必要です。
認められているお願いの仕方
一方で、特典を付けたり内容に影響を与えようとしたりせずに、実際の体験にもとづくクチコミの投稿をお願いすることは許可されています。たとえば、レシートやショップカード、テーブルのPOPに「よろしければGoogleマップでご感想をお聞かせください」と添える程度であれば問題ありません。ポイントは、すべてのお客様に同じようにお願いし、内容は自由に書いてもらうことです。
店頭やレジ横でクチコミをお願いするときは、Google口コミQR・POP作成ツールで投稿ページにつながるQRコード付きのPOPを無料で作れます。

クチコミへの返信は「次のお客様」に向けて書く
Googleは、クチコミに返信することでフィードバックを重視している姿勢を示せるとし、好意的なクチコミや有用な返信はビジネスの注目度を高めるのに役立つと説明しています。
返信は投稿したお客様だけでなく、これからお店を探す多くの人が読みます。好意的なクチコミには具体的なお礼を、厳しいクチコミには感情的にならず、事実確認と改善の姿勢を短く伝えるのが基本です。反論や言い訳を長々と書くと、読んだ人の印象を悪くしてしまいます。返信の担当者と目安の期間(たとえば1週間以内)を決めておくと、忙しい時期でも放置を防げます。
ホームページとの連携で「関連性」と「知名度」を補強
ビジネスプロフィールは手軽に始められる反面、載せられる情報には限りがあります。コース内容、こだわりの食材、宴会プラン、アレルギー対応、アクセスの詳しい案内などは、自社のホームページで丁寧に説明し、プロフィールからリンクするのが効果的です。
その際は、店名・住所・電話番号・営業時間が、ホームページ・ビジネスプロフィール・SNS・グルメサイトの間で食い違っていないかも確認しましょう。移転や電話番号の変更、営業時間の変更のあとに、どこか一か所だけ古い情報が残っているのはよくあることです。お客様を迷わせないためにも、変更時にはすべての掲載先を一覧にして更新するのがおすすめです。
今日からできるチェックリスト
- オーナー確認が済んでおり、管理するGoogleアカウントが分かる
- 営業時間・定休日・ラストオーダーが実態と合っている
- 年末年始などの特別営業時間を事前に登録している
- ビジネスの種類と属性(予約・テイクアウト・駐車場など)が正確
- 外観・店内・料理の写真が「今のお店」を表している
- 特典付きのクチコミ依頼や、スタッフへのノルマをしていない
- クチコミへの返信ルール(担当・期限)を決めている
- ホームページへのリンクがあり、店名・住所・電話番号が一致している
まとめ:マップは「もう一つの店頭」
Googleビジネスプロフィールは、お客様が来店前に必ずと言っていいほど目にする「もう一つの店頭」です。特別なテクニックよりも、正確な情報・今の写真・誠実なクチコミ対応という基本を続けることが、Googleの公式な考え方にも沿った近道です。
WEBeffectでは、飲食店をはじめとする中小企業・店舗様のホームページ制作・運用に加え、Googleビジネスプロフィールとの連携や情報整理のご相談も承っています。「自分のお店の状態を一度見てほしい」「ホームページとマップの情報をまとめて整えたい」という方は、お気軽にご相談ください。初回のご相談・概算お見積りは無料です。
